« June 2015 | Main | August 2015 »

ピアノをオーバーホール2

Out1 台風11号が接近しつつある7月の朝、我が家のピアノ運び出しと、代車ならぬ代ピアノの運び込みがされました。

午前9時。作業しやすいよう荷物をどけたりしたあと、1時間ほど、作曲をしました。
この弦、ハンマー、鍵盤とはお別れなのだ! と思いつつも、心は台風のことや、明日のライブのことなど、ちりぢりに。 でも生活って往々にしてそんなもんです。
おおまかなスケッチだけ出来たところで、間もなく運送業者さん到着の電話。

何度見ても、ピアノ運送業者さんの仕事ぶりは、専門職。 ピアノ弾きもピアノ技師さんでさえも、ただハラハラ見つめることしか出来ません。
Img_2378

空を飛んでやってくるピアノ。 飛んでゆくうちのピアノは、撮ろうにも時すでに遅し。
気付けばもう、無事に積んであります。
Out2

午後からはオーバーホールをお願いするピアノ技師さんが、これからお借りするピアノの調律をしてくださいました。
調律師さんが28年お世話してきたピアノを、譲り受けたものとのこと。 調律、整音などのあと、ぴかぴかに磨きあげられた。
Uplight1 「娘みたいなものですね」というと、「いや、そうですね」と笑っておられました。

グランドピアノとアップライトの違いを、あらためて知る、貴重な機会になりそうです。

今日は、今更ながら、ソフトペダルのしくみが両者で異なること、弱音ペダルのしくみについて教わりました。

弾けばすぐに、小さい音で鳴らすことに込められた愛を感じます。

グランドからアップライトになると、部屋の様子も随分変わりました。
3ヶ月間、どうぞよろしく!
Uplight2

| | Comments (0)

ピアノをオーバーホール

Fullsizerender
息子にはピタゴラスイッチに見えたらしい。
ピアノ工房に置いてあった、ハンマー部の模型。
お弟子さんへの説明用なのだそうです。

某私立音大を目指し、高校1年生のとき、親に頼んでそれまで家にあったアップライトから買い替えてもらった、ヤマハのグランドピアノ。
一時期を除き、それ以来このピアノ弾いて来ましたが、このたびオーバーホール(弦やハンマー、鍵盤、ダンパーなどを交換)することにしました。

両親には、レッスン謝礼や防音室にも少なくないお金を出してもらったのに、高3の夏に気が変わって、違う大学に行きたいと言い出したとき、二人からはひとことの苦言もなかった。

そんな私が、今またこうして、このピアノを弾いたり、音楽がより大切なものになっていたりするのだから、人生とは分からないものだ!今年、金婚式を迎えた両親、その懐の大きさにあらためて感謝。

ほとんどのピアニストは、自分のピアノを本番のステージに持ち込めるわけではないから、こうした投資は贅沢なことと思われるかもしれない。

でも、家でひとり、ただ無心で音に向かうときこそ、
「ああ、気持ちいー、ずっとやってたいわー」と思えることは、とても大切で。
いい曲が書けるとか、練習に良いとかそんな理由じゃ全然なくて、ただ、その「あー気持ちいーわー」を、私は大切にしたいと思う。

家で弾いているか、誰かと外で演奏しているかに関わらず、
「アーキモチイー」のとき、私は相手にすべてを委ね、宇宙の一部分となり、なにもかもが○●になる(○●はことばにならないから)。

演奏中、あとから思えばそうなってたこともあれば、忘我の自分をはたから見てるような妙なときもあるし、いくら頑張ってもそこへたどり着けないこともある。

つい話が手前勝手に暴走してきたみたいな感じです。

しばらく会えなくなるこのピアノを、ラストスパートでよく弾いています。 特に、ハンマー周りのフェルト部分には、私の音色的趣向のせいで、調律の度にだいぶ痛い思いをさせたと思う。
ハンマー君、サヨナラと思うと寂しくもあり、ピアノとしては生まれ変わって帰ってくるのも、また楽しみ。
ちょくちょく様子をうかがいに行くから、3ヶ月間がんばれよ!
帰ったら乾杯して、またずっと一緒にいよう。

| | Comments (0)

« June 2015 | Main | August 2015 »