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イエーテボリ日記 365 さよならイエーテボリ    /Hejdå Göteborg

日曜日 晴れ 現在−3℃

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9:22。帰国当日の朝。
連日の疲れからかT君が起きないので、夫婦交代で朝ご飯を食べることに。
独りでコーヒーを飲みながらこれを書いている。
ホテルは、イースター休暇らしい賑わい。

昨夜、スウェーデンは夏時間へと切り替わった。
携帯やPCの時計が1:59から3:00に変わるところを、見た。
昨年4月1日にこちらに着いたとき、随分早くから夏時間なのだなあと思っていたけど、変わったばかりだったのだ。

*
*
*
まとめのような、言葉が出て来ない。

ありがとう、イエーテボリ。また会おう!

イエーテボリ日記は本日をもって完とさせていただきます。
拙日記をご愛読くださったみなさまに、心からお礼申し上げます。

Hejdå Göteborg.
Tack så mycket! Vi ses!!!!!

西島 芳 

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イエーテボリ日記 364 Beautiful Saturday

0330_bath 土曜日、快晴。

朝7時起床、そーっと支度して部屋を出る。
中央駅内にあるホテルの朝ご飯を食べて、イエーテボリ・オペラへ向かう。
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同オーケストラに所属するバイオリニストの田代裕貴さんと、リハーサル室でセッションを。

ロンドンに留学、活動されたのち、イエーテボリに来られた裕貴さんを、何度かホールの客席から尊敬のまなざしで眺めたほか、幾つかのコンサートやライブを共に聴いたり、私のライブも聴いてもらったり。
この帰国前日になって、初めてセッションしましょうということになった。

短いながら、とても濃く、刺激的な時間だった。
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033__branno2 10時半。家族と合流して、Brännöという島で、イエーテボリ滞在最後の一日を過ごす。
隣接するStyrsöという島を、夏の終わりに訪れ、曲が出来た(新アルバムに入ります!)。

旦那さんが予約しておいてくれたレストランで、昼ご飯を食べたところに、イエーテボリ・オペラ・ダンスカンパニーの松本響子さんファミリーと、裕貴さんも合流してくれました。
響子さんもまた、私にたくさんの刺激を与えてくれたひとで、最後にまた会えたのは嬉しかった。

わいわいと島を歩き、みんなで船に乗って帰った。
しっかり前を向いて、きっときっと、また会いましょう!
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18時半。
先週木曜日にも夕食をともにしたI教授のお宅に、夕飯をよばれる。
イースターにちなんだ料理や、スウェーデンのデザートなど。
78ヶ月熟成したというチーズも。

スーパーシャイなお嬢さんが、最後にはT君にスウェーデン語で話しかけながらキャーキャー遊び始めたころ、おいとまの時間になってしまった。

25時。間もなく、スウェーデンは夏時間に切り替わる。
別れが名残惜しいというのに、私はさらに1時間を失うことになる。

それを差し引いても、パーフェクトと言っていい、素晴らしい一日だった。
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イエーテボリ日記 363 もう一度、ただし一階下に帰る

金曜日 晴れ

いっぱい寝て、ホテルでのんびりした。

15時、ベーシストの森泰人氏宅を訪ねた。
スウェーデンのことを何にも知らない私が、一年という限られた期間に多少なりとも音楽活動が出来たことは、森さんの存在ぬきには考えられない。

お礼を言うために行ったのに、今回の滞在をきっかけに、これからもスウェーデンのミュージシャンと交流を深めたいので、いろいろ話を伺ってばかりだった。

ついつい長居してしまった。
名残惜しくも、ではまた今度!と信じてお別れを。

昨日引き払ったばかりの、Aschebergsgatan通りを急ぐ。
でも今日はもう帰宅ではなく、訪問。
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イースター休暇のため、街は静か。

先週グッバイ手巻き寿司をしたのに、また階下のニオの家に夕ご飯を呼ばれる。
相変わらず、エレベータなしの階段は息が上がるけども、今日はひとつ下の五階まで。
ニシンのマリネに続き、チリコンカン。
素晴らしい味!
食べ物を美味しそうに撮るのは難しいから敬遠しているが、今日は撮らずにいられなかった。
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昨冬クリスマス、ジェニーの祖国アルゼンチンでのバカンスの様子を写真で見せてもらう。
まだまだ知らない土地があることを、あらためて知る。
最後には、専用の茶器で煎れたマテ茶を回し飲みした。

ハグハグ、何度も固くハグ。
でも今日は、涙はいっぺんもこぼれなかった。
Tとニオは最後まで子犬のようにじゃれあっていた。

トラムの最後尾から振り返る。今度こそ、さよならAschebergsgatan通り!
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イエーテボリ日記 362 Moving!

木曜日 快晴 

I could see the spring on canal.
Ice and
I am moving now.
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8:00 T君ホテルからスクールへ。

0328_done 10:00 セカンドハンド業者が来て、ベッドを引きとって行く。
アパートは、来たときと全く同じ、状態になる。
Bye bye Aschebergsgatan.
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11:30 予想より早くアパートを引き払えたので、旦那さんとランチを食べる。
実に、スウェーデンに来て、初めての二人きりの外食だった。

近郊で穫れた野菜のみを使っているという、とても美味しいレストラン。こんな近所にあったとは!
http://www.wasaalle.com/

お迎えまで少し時間があるので、Göteborgs konstmuseum(イエーテボリ美術館)の企画展へ。
併設されているHasselblad写真美術館が、ハッセルブラッド財団のコレクション展示に変わっていて、どちらかというと、こっちを丁寧に見た。

0328_hassel_2 Lennart Nilssonという写真家による、ラップランド地方(スカンジナビア北部)の産婆さんを撮った写真が印象に残る。1500人以上のベイビーをこの世に取り上げた女性とのこと。

0328_school1 14:00 T君の通うインターナショナルスクールへ。

クラスで、お別れ会をしてくださる。
先週土曜には保護者がお別れ会を企画してくださり、本当に嬉しかったし、豪華なプレゼントまで頂いた。
今日は、Tから折り紙(シュリケン、ツルなど)とポケモンカードをプレゼント。
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帰りには、クラスメイトがひとりずつ別れを告げてくれる。
'I'll miss you'とか、ハグしてくれたり、キスしてくれた男の子もいた(Tが思わず頬を拭くのを見た)。

先日けんか別れとなってしまったイラク出身のA君と。
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15:30 日本人ママのひとりが、お別れ会を催してくださる。
以前、ピアノの練習もさせて頂いたお城のような邸宅で、こどもたちはイースターエッグのお絵描きを楽しむ。ママ達はおしゃべりをたくさん楽しむ。
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19:00 旦那さんがお世話になったスウェーデン人の先生ファミリーが食事に誘ってくださる。
Tと同い年の女の子は、とてもシャイだったけど、Tが作るツルにちょこっとだけ興味を示してくれた。

21:50 公演が終わったばかりのイエーテボリ・ダンスカンパニーのダンサー達、バイオリニストのほか、仲良しのミュージシャン数人と落ち合って乾杯。

今日はこんなにひとに会えたのに、そのうちの何人かとは、さらに帰国までにまた会おうということになる。

02:35 ホテルにて。もう、殆ど思い残すことはないほどハッピー、たぶんハッピー過ぎるからだろうか、眠る気がしない。
どんな些細なことも、忘れたくない。
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イエーテボリ日記 361 搬出完了

水曜日 幸いにも晴れ 夜−6℃

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8時。夫子を送り出したのち、掃除、ゴミ捨て、パッキング。

昨夜、私がコンサートを楽しんでいる間に、旦那さんがガガっと大容量のゴミ袋数個に片付けておいてくれたので、そんなに大変じゃなかった。

「アレとっとったとよ!」
(= 最後まで使う、あるいは食べる、あるいは人にあげるためにとっておいたのよ)
等々は、胸にしまっておくことが肝要。家事恊働のためなら、'自分のなかのベスト'にあっさりとサヨナラを告げよう。

ピアノを置いていた一番狭い部屋が、一番がらんどうに見えた。
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通学路を歩いてお迎えに。
大人みたいなセンチメンタルな様子は全くなく、いつも通り遊んだり、喧嘩するTと親友のR。
このふたりにとって、「別れ」とはどんなものだろう。
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16時半。R君のママに車を出してもらい、全ての荷物を搬出できた。
ちょうど階下のニオも上がってきて、みんなで折り紙をする。
明日、Tはクラスメイトに配る予定。

Rくんパパも早く帰ってきてくださり、みんなでご飯を食べた。
「R、また明日な!」

 

Luckily,ホテルにはバスタブがあって、本当にひさびさにお湯に浸かった。

しかし、西洋的バスタブというものは浅く、細長く、私が肩まで浸かるためには、寝転がったみたいにならざるを得ず、しばしば水没し易いのは難儀なことだった。

それでも、お風呂はこんなに気持ちいい。

20時半。Brötzに行くエネルギーが残ってなかったことだけが、心残り。

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イエーテボリ日記 360 BUTIK KUBIK

火曜日 晴れ 6階までを計7回往復した日

0326_1 朝、英語サークルのあと、再び荷物の整理、'Neo'を部屋で録音。
Järntorget近くに用を済ませに行ったついでに、お気に入りの服屋さんと画材屋さんに寄る。
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午後、電子ピアノを友人ダンサーのお嬢さん(Tと同い年)用に引き取ってもらう。

こちらではいろんなピアノにお世話になったけれど、もちろん君と過ごした時間が、一番長い。
本当にありがとう。元気で。

夕方、お友達の家に遊びに行っていたTを迎えに行く。
近所なのだけど、前に近道をしようとして遠回りになったあたり。
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アパートの隣にある銀細工の店で、こちらでの思い出として、旦那さんがピアスを買ってくれる。
すでに下見をしてあり、お店のひと(デザイナー)と少しだけ話をしていたところ、支払いのとき少し安くなっていたので「値引きしてくれたの?」と訊くと、「隣人だから」と言ってくれた。

盛りだくさんだったけど、今日の極めつけはこれ!
聴き逃さなくて本当によかった。
耳が覚めるような音の集合だ。

Lina Nyberg BandのギタリストでもあるDavid Stackenäsは、ここでも素晴らしい演奏だった。

THE NEW SONGS、本当に素晴らしいユニットだった。
帰り道、月は限りなく、満ちている。
0326_4 THE NEW SONGS

Sofia Jernberg: röst
Eve Risser: piano, prepareringar
Kim Myhr: gitarr, barock gitarr, cittra, klockspel
David Stackenäs: gitarr, prepareringar, e-bows

At Atalante
http://www.atalante.org/repertoar.asp?id=531

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イエーテボリ日記 359 Death Metal

月曜日 晴れ 最高3℃

昨夜の宴会が終わったので、いよいよ片付けにかかる。
調味料、食材などあと二日分を残して処分。
忘れていた棚から、日本で処方してもらってきた薬がどさっと出てきた。
異国での病気はもっとも心配だったけど、幸いに使う機会が全くなかった。

ブルーボックス2箱を、郵便コーナーに持ち運び、もう1箱買い足す。

結構疲れて、昼寝しようかと布団に寝転んでみたけど、
この部屋の天井とか窓のつくりとかが、やたらと新鮮に目に映って眠れなかった。

諦めて電子ピアノを弾く。
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午後、クラスメートA君を預かり帰る。
クラスでも一番よく遊んでいるようで、いたずらコンビ。

ところが何があったのか、途中から仲違いしてしまい、夕方までとうとう仲直りすることはなかった。
スクールはあと3日あるので、ふたりの和解を祈って見守ろう。

友人カップルが、いくつかの物を引き取りに来てくれて、うちで一緒に夕ご飯を食べた。
なんの流れか、「デスメタルのようなヘビーな音楽をやっているひとたちは、非常に親切で感じのよい場合が多い」という話がでた。
大好きな友人と、たくさん笑ってすごく楽しかったけど、すこし疲れ気味もしくは、神経が過敏になっているのを感じる。

Tが珍しく疲れたと言ってコトっと寝た。私も倣って早寝しよう。

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イエーテボリ日記 358 key of life2

日曜日 晴れ 22時現在−3℃

今朝もニオが来て賑やか。私はもうすこし寝る。
まもなく静かになり、ふたりは階下で朝ご飯を食べたと思われる。
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12:00 Johannebergs Missionskyrka 教会へ、鍵を返しに行く。

11月に鍵をもらった時と同様に、日曜の礼拝が終わってみんながお茶を飲んだり、歓談しているタイミングに伺う。
ただし、あの日は横なぐりの雨でびしょぬれになり、冷えたせいか、ひどくお腹を壊したことを覚えている。でも、温かい人たちに練習場所を提供してもらえたことが、本当に嬉しかった。

もらった鍵はただの鍵ではなく、私が音楽に到達するための鍵だった。

うってかわって、今日はよく晴れた気持ちの良い日。
お世話になった人たちにお礼とさよならを言う。お別れのカードを頂いた。

金曜日に拭いたピアノを遠くから見る。今日はもう弾くこともない。
みんなに囲まれていて、自分は話しかけることの出来ない恋人を、遠くから眺めるような感じ。

淋しいとはあまり思わなくて、ただ胸がいっぱいで涙が出た。
行きも帰りも、バスに乗らず歩く。
いろんなものを見逃したくない。
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16:30  愛する隣人;階下のニオファミリーを、夕ご飯(手巻き寿司)に招く。
これは最後の夕飯になるだろうか。

ニオとTのことを思って書いた曲 'Neo' を弾いて歌った。
遊ぶのに忙しい子ども達は興味ないだろうと思ってたら、ニオもTも近くに寄って来て聴いてくれた。
こんなとき、演奏中は心に、ある種のシャッターを下ろさないと弾いたり歌ったりは出来ない。
弾き終わると同時に、シャッターが上がり、やっぱり涙が出た。

It's time to go, I'm so missing you.
きみが好きだよ Neo.

めそめそは嫌いだ。
教会の鍵は返したけれど、私の手には別な鍵が残っていると信じることにする。

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イエーテボリ日記 357 Goodbye Party For T

土曜日 快晴 最低−8℃ 最高2℃

起きたら階下のニオが来ていて、一緒に朝ごはん。
昨日もらった詩集をすこし読む。

午後14時、クラスメートとそのパパママがT君Goodbye partyを企画してくれ、スロッツ公園に遊びに行った。
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メッセージカードのほか、どうしてこんなにぴったりと、Tの好きなものを選べたものか、豪華なプレゼントまで頂いた。

T君のクラスに日本人はひとりきりで、みんながTの名前を呼ぶ声を聞くのが、私は大好き。
国籍や母国語の様々な子ども達が、のびのびと遊ぶのを見るのも、本当に素敵なこと。
まだまだ肌寒くも、美しい青空の下、とてもよい時間を過ごした。

0323_smaka 夕方には、日本から旦那さんの同僚が見え、私たちにとっても思い出のお店であるスウェーデン料理店でご飯を食べた。食後酒にアクアビット。これもそろそろ飲み納め!

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イエーテボリ日記 356 ピアノを拭く

金曜日  気持ちのよい晴れ

0322_johannesbergs2 朝8時少し前に、教会に着く。ここで練習するのも今日で最後。
黒塗りのピアノというのは、ほんのちょっとの指紋や埃も目立ち易いもので、今日はピアノを念入りに拭いた。自分のピアノは滅多に拭かないくせに。

拭きながら、早朝まっ暗のなか独りで弾いた日々、せっかく来たのにピアノの側で眠ってしまったこと、二日酔いの朝多数などを思い出す。レコーディングが終わったあと、一時的に気分がどん底になって、初めてここを訪れたときは、入試が終わったあとにお母さんに会ったみたいな気分だった。

ピアノを拭いたはたから、こんどは自分の顔を拭かなきゃいけなくなってしまった。

誰も来ないので、ますます別れが名残惜しくなったけど、今日は楽しい予定が待っているので、しばらく弾いた後、記念撮影して帰りました。
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12時、坂田尚子さんとパートナーのJoelと、うちでお好み焼きパーティを。
超貴重品である 'おたふくソース' を、日本人ママが提供してくれて、かなり本格的な味に!尚子ちゃんがめっちゃ喜ぶので、私もいつもの倍くらいに嬉しくなった。

ピアニストとギタリストのふたりと、音楽のこと、日本のこと、スウェーデンのこと、いっぱい話をしたり、みんなで絵を描いたりして遊ぶ。どこを切り取ってもいい時間だった。

17時半。ストックホルム在住のシンガーのLina Nybergが、レッスンの仕事でイエーテボリに来てるので、afterwork beerはいかがと誘ってくれる。

先に着いてひとりで飲んでると、Linaがやってきて、いきなりプレゼントを手渡された。
彼女のお気に入りで、ノーベル賞にも輝いたスウェーデンの詩人TOMAS TRANSTÖMERの詩集で、その英訳版を見つけたから、とのこと。

ここから音楽に結びつくのは必須で、Linaの企みのこもったプレゼントには、胸がぎゅーっとなった。

一旦別れてそれぞれの用を済ませ、また20時半ごろに再会した。うちの目の前にあるレストランで、T君がどうしても一緒に行くというので連れる。
Linaの友人ふたり、ElisabethとThomasにも会う。前から話を聞いていた音楽家たちで、留守中にピアノを弾かせてもらったこともある、やっと会えてよかった。

このごろは、T君がみんなの会話に交じっても、ちゃんと英語でついてくるので、今夜はそれも楽しかった。途中からはリーナのiphoneを借りて、ゲームに没頭していたけれども。

結局私のほうが、先に眠くなり、T君に手をつながれて大通りを渡って家に帰る。
眠くさえならなければ、ずーっと飲んでいたかったのに。
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イエーテボリ日記 355 key of life

木曜日 −4℃ ちらちら雪

教会での練習も プールも、なんとなく長めになった。

プールのお得チケットが、無事終了。
手首か足首に巻けるベルト式になっていて、ロッカーの鍵も兼ねる。出入時に機械に掲げる。最終回には、この穴ににゅーっと吸い込まれてゆく。

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最近は時間さえあれば、トラムやバスに乗らず歩く。
通学路はもちろん。丁寧に見るために。
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ここ数日寒い日が続き、冬が戻ってきたみたい。

春の装いをしたいのは山々だけど、今日はやせ我慢せずに、ダウンコートに戻った。
あらためて、スウェーデンの冬は長いんだなと思う。

Tとともに日本出身のR君を連れて帰る。
「Rとは日本でも会えるから」とか言って、最近はクラスメートと遊ぶことが多いけれど、やはりR君には'親友'という言葉がぴったり。

0321_withr ふたりがご機嫌に遊んでくれるおかげで、荷物とアタマの整理、各種段どりなど。
特に人に会う段取りが、重要だ!

出国は3/31なのだけど、イースター休暇というものがあり、アパートの鍵を返す日が早まったので、ホテルに移動する日も早まった。教会の鍵を返す日も連絡した。

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イエーテボリ日記 354 右と左、表と裏

水曜日 −4℃ 曇り/雪

寝坊して1時間半遅れで教会へ向かうも、なんとなく足がmeanderingもしくはdawdling(ぶらぶらする、遠回り/昨日覚えたて単語)。
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結局、目的地へ向かうのをやめて、写真など撮ったりして、お気に入り 'マホガニー・カフェ' でマキアートダブルを飲んで帰った。

ご近所ギタリストの優作君に教えてもらったカフェで、なんとも言えず居心地のよい場所。
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そう言えば来て間もないころに、くさくさして夕方ひとりで散歩していたところ(理由は忘れた)、満開のこの桜の木の下で彼にばったり会ったことがあった。
まだこんな状態だから、咲くのはいつ頃だろう。今日は雪が舞う。
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馴染みの場所で、記念撮影を。
何度も書いている気がするけど、ここスウェーデンでは'Systembolaget'と呼ばれる国営店でしか、お酒は買えない。
日祝は閉まっていたり、不便な点もあるけど、種類が豊富なのが魅力。
しかし、酒屋の前に立って息子に写真を撮らせる母親、、ささっと済ます。
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夜は、いろいろお世話になったのに、なかなかゆっくり会えない左隣に住むご夫婦を夕飯に招いた。30歳代の働き盛りで、ほとんど休みもないみたい。スウェーデン人と言えども、いろんな人がいるものだ。
一年の滞在では見えてこない、スウェーデン社会のダークサイドについても、いろいろ意見を聞くことができました。
私たちは、例外的に気楽な身分で、この一年を楽しんだのだなあ、と思う。

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イエーテボリ日記 353 hit the bottle

火曜日 最低気温−7℃

今朝は冷えた。朝8時半、英語サークルへ。

Larry Hagmanという米国俳優が亡くなった追悼記事をみんなで読む。
ヒットした'Dallas'というテレビ番組、グループ内ではみごとに、当然知ってるヨーロッパ勢および周辺(イギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、スペイン、エジプト)と、全く知らないアジア勢(パキスタン、中国、韓国、日本)に分かれた。

'hit the bottle=大酒を飲んで酔っぱらう'という表現を知る。

そのあと、別な課題のなかで、'What did you do last night?'という質問が来たので、思わず使おうかなと思ったけど、やめておく。「ブログを書きました」。

0319_post 午後、スーパーの一角にある郵便サービスコーナーへ、日本への荷物を出しに行く。
一人で二箱を運ぶのがやっとだった。

今日は店員さんが一人なので、自分の番号札まで10番ほど、急いでスーパーで買い物をしても、まだ待つくらいの時間があった。この国では、待つことに随分慣れた。

一足先に帰国された方から一箱500円くらいと聞いたつもりが、500SEK(約5600円)の間違いと分かる。500円なわけないじゃん。

この郵便コーナーは、郵便物の受け渡しほか、煙草、競馬、トラムや携帯電話などのチャージなどを兼ねている。

競馬中継モニターを見ていると、騎手が馬車みたいなものに乗っていた。
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プールのお得チケット、あと一回を残すのみとなる。

プレゼント用の新曲、完成に近づく。

帰国後初のリーダー・ライブ(ピアノソロ)を、5/10(金)神戸BIG APPLEにてブック。

4/1に帰国一番のライブは4/6(土)、同じく神戸BIG APPLE、美術家の山口和也による、ライヴペインティング'KAKIAIKKO'。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/big-apple/

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イエーテボリ日記 352 上と下、下と上

月曜日 最低−6℃ 最高1℃
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春を感じて薄着をしては、寒い目にあう今日このごろ。
08:30 教会へ。
スウェーデンでのコンサートや伴奏は全て終わり、ぼよよんとなるかなと思いきや、今日はまっさらに戻った清々しい気分で、ピアノに向かった。

同じ教会の二階で練習するオーボエ奏者と顔を合わせたので、少し話す。お互い練習の前後なので、いつも少しだけ。
下で弾いてるピアノのほうが音が大きいだろうし、上で練習する彼女の邪魔してるだろうなと、いつも思う。
でももうすぐ日本に帰るからね、と言うと、学生のときは、いつもほかの楽器の音が聴こえる環境で練習していたから、むしろ独りになるのは寂しいわ、と話してくれた。

今住んでいるアパートでは、我が家は最上階にあって、その一階下のファミリーと仲良しになった。一歳違いの息子とすっかり仲良くなった男の子ニオに、曲を書きたいと思って、弾き始めてみる。
今日も夕飯のあと、Tは上から下に遊びに行って、約束の時間になっても戻ってきやしない。
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教会からプールまで、今日は歩いた。
私の行動範囲だと、15-20分も歩けば目的地に着けるのは、イエーテボリの大きな魅力だ。

もうヒールのついたブーツでも、滑る心配もない。
トラムやバスだと見逃しやすい景色やお店も、目にとまるし、立ち止まったり、引き返したり。
タトゥーを施す店のウィンドウに鎧兜。
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イエーテボリ日記 351 荷造りを始める

日曜日 雪すこし残り 夜0℃

予定無しの朝寝坊。

今日こそパッキングを始めよう、さもなくば私は永遠に帰国出来ないであろう。
と自分に言い聞かせ、とうとう手を付けた。

1年前、日本からスウェーデンに移住するときは、家族3人スーツケース3つでやってきて、段ボール3,4個送ったほかは、家具・家電等は一切持ってきていない。

企業からの赴任で来られている方の中には、ほとんど家ごと運ばれている場合もあり、えらい違い。

こちらで買ったマットレス、電子ピアノ、アイロンとアイロン台は処分のめどが付いた。
姿見、体重計、ドライヤー、ギターは誰かもらってくれるだろう。
食器、鍋類はここに置いて行けることになった。

だから、やり始めてみれば、増えた荷物といえば、本とCD、お土産、Tの玩具、あとのほとんどが私の服飾品と譜面とだった。今日は5箱達成。あと3,4個くらいかなあ。
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T君(小2)が、着々と自分のおもちゃを荷造りするのは意外なことだった。

「この箱二つ分までね」と、渡したブルーボックス(こちらの郵便局の格安便専用)には、レゴやらポケモンの使いかけシールやらカード用フォルダー(カードそのものは肌身離せないらしい)、各種おまけ類、落書きのようにも見える大量の紙類。

それらの中に、日本の友だちが送ってくれた暑中見舞いや年賀状、クリスマスカード、最近こちらでの友だちにもらった手紙やお別れメッセージなどを入れているのには、なんとも嬉しい気持ちになった。

旦那さんは来たときと同様に、スーツケースひとつで足りるとのこと。

ひとから見れば落書きであっても、思いがつまっているのはT君と同じ。
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イエーテボリ日記 350 修了

土曜日 晴れ −2℃でまさかの雪

君が代からコンチェルト、崖の上のポニョ、フリーインプロまで盛りだくさんに弾いた。

午前。日本語補習校にて修了式、卒園式、学習発表会。
小2のT君クラスは、かけ算九九を発表。
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日本語がままならない子ども達も多数ですが、みんな本当によく頑張りました!

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夕方。震災チャリティーコンサート。
日本出身の女性が主催されている、近隣の住人との温かいネットワークに支えられたコンサートだった。
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長い一日が修了し、最近よく一緒に遊んでいるバイオリニスト、ギタリスト、ピアニスト、ダンサーでお疲れさま会。
コラボも実現かと思われるのに、音楽や真面目な話はほとんどしなくて、しょもないことばっかり話して別れました。よい日。あと2時間で貫徹してしまう。明日はお休みだ!
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イエーテボリ日記 349 張り紙と折り紙

金曜日 晴れ 朝−1℃

0315_miso1 朝8時、教会へ練習に行くと、ドアふたつともに張り紙がしてある。
スウェーデン語で、見当がつかない。

「ネズミ駆除薬散布中です」

だったら嫌だなあと思い、しばらく待って通りがかった人を捕まえる。
と、それはある会合のキャンセルのお知らせだと、英語で説明してくれた。

よくまあスウェーデン語をひとっつも知らんと、英語だけで一年も過ごしたものよ。
もちょっとくらい、覚えるべきだったなあ。

最近、日本出身の友人に、スウェーデン語を習い始めたひとが何人かいる。
心の底からエールを送ります!
0315 午後。明日の行事に備え、リハーサルなど。

明日3/16(土)はT君が週一回通う、日本語補習校の卒業式・卒園式・学習発表会。
スウェーデンでは6月に修了しますが、ここは日本式に3月修了。
西島はちびっ子たちの伴奏のほか、生まれて始めてビオラと二重奏!

明晩には、震災チャリティーコンサートに参加する。
日本にいるときには、あれこれ考え過ぎか、チャリティーコンサートというものに体が向かなかったのだけど、ここで声をかけられたときは、ごく自然に参加しようと思えた。

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イエーテボリのGuldhedenで行われてきた、3年目となる震災チャリティーコンサート: Vårmingel + JAZZ FÖR JAPAN。
ホームパーティ的なリラックスした雰囲気とのことです。

入場は無料、ワインやおつまみのほか、くじを販売して、その収益を1年目は赤十字、昨年はジョイセフに、今年は「福島キッズ実行委員会」に寄付される予定です。

なお、駐車スペースが限られているので、トラムでお越しください。最寄り駅は10番終点Doktor Sydows gata で、徒歩3分のところです。

場所     Föreningens festlokal, Doktor Bex gata 9C, Guldheden
時間   18:30

市尾優作 (ギター)
森 泰人 (コントラバス)
西島 芳 (ピアノ)

Föreningens festlokal, Doktor Bex gata 9C, Guldheden. Åk gärna kollektivt för begränsade parkeringsmöjlighet i området! 3 min. till fots från "Doktor Sydows gata" spårvagn 10:ans ändhållplats.

Jazzkonsert med
Yuusaku Ichio     Gitarr
Yasuhito Mori     Bas
Kaori Nishijima   Piano

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イエーテボリ日記 348 おおらかに

木曜日 気持ちのよい晴れ とはいえ最低−9℃/最高0℃

朝8時、泳ぐ。
途中の一か所で、何も見えないほど眩しく太陽が差し込んでいる。
数メートル下から見上げた水面の、とろとろとゆらゆらを描きとめたくなる。

0314_3_2 帰国に関わる雑務をいくつか済ませたあと、近所に住む日本人ママのお宅に、昼ご飯をおよばれした。
集まったメンバーは、私以外はまだ幼児を持つ女性ばかりで、異国での生活の大変さは、私以上と思われるが、みんな明るくて今日はよく笑った。

最近よく、スウェーデンに暮らす日本出身の方々に、日本の魅力を訊ねる。
食べ物が美味しい (一時帰国時の人気メニューは、焼き肉、ラーメン、お寿司、居酒屋!)、行き届いたサービス(時間指定の宅急便、美容室のマッサージ)、服や可愛い雑貨などのお店の豊富さ、賑やかさ(人口の多さ)、そして冬が暗くないこと、などが挙がりました。

0314_2_2 こうした方々はそれぞれ、
なんの都合で来たのか(旦那さんの仕事だったり、自分の仕事や留学だったり)、あとどれくらい居るのか、永住するのか、一緒に暮らすひとの国籍、等々いろいろに異なる。

その中でも、お互いに共通する大変さや不安などを、ざっくばらんに話し合える(しかも日本語で) のは本当に有り難いこと。
その一方で、誰ひとりとして全く同じ状況なんてあるわけないし、最終的にはみんな、その大変さや不安と独りで向き合っていることも感じられた。

私の場合、たった一年とはいえ、生まれて始めて海外に住んだわけだから、とても特別な経験の連続だった。
帰国前後に気持ちが不安定になるのは、いまから目に見えている。波に逆らわず、心おおらかに、受け止めたいと思う。

それにしても、ご馳走になったラーメンの自家製スープ美味しかったなあ。
ママ友愛に満たされた。国籍をまったく感じないのもまた、ママ友愛。
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イエーテボリ日記 347 聞く+聴く×4 and more

水曜日 晴れのち雪 夜−6℃
午前。T君の通うインターナショナルスクールでの個人面談へ、家族三人で。
エミリー先生の話を聞く。
T君が蚊の鳴くような声で、自分が作った、太陽系についての詩を読むのを聴く。
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授業はないので、終わってからはTとふたりで街をぶらぶら。
雪が残っているものの、春は近い。

両親や友人へのお土産を買ったり、こちらで気に入った店の服(自分用)など、財布が 'いいよいいよ'状態になる。
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夕方、Tの小さくて可愛い鼻から鼻毛が出ているのはいけないと思い、鼻毛切りハサミ(旦那さん用)で切ったところ、そのあと、鼻血が出た。旦那さんはあのハサミで鼻が切れることはないと言うのだけど、きっと私のせいなのだと思って、心痛む。しかし、子供というものはしばしば鼻血を出すものでもある。

18:17。
鼻血を気にしつつも、20時になったらBrötzへ聴きに行くつもりにしてカレーを温めていたところへ、ピアニスト坂田尚子さんからコンサート速報が入り、ライブを'はしご'することにした。

まずはAnnedalskyrkan教会へ。

Anders Jormin (contrabass)
Mariam Wallentin & Erika Angell (vocal)
Fredrik Ljungkvist (sax)
Jon Fålt (drums)

これを、聞き逃さなくて良かった。尚子ちゃんありがとう!
素晴らしい演奏で、これからさらに音を聴くか一瞬迷ったけれど、近いのだし、一緒にはしごする。
昨夏、オスロでイベントを主催していたドラマーほか、3人がそれぞれソロのフリーインプロヴィゼーションを聴かせてくれた。
ソロというのはやはり、共演者がいるのとは、いろんな意味で大きく違う。

Ståle Liavik Solberg - Drums
Sofia Jernberg - Voice
Harald Svensson - Piano

22時半、やっぱり聴いて良かったなと思ってBrötzを出たら、雪が舞っていた。
トラムの乗り継ぎがうまく行かず、歩いて運河を渡る。
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イエーテボリ日記 346 On A Clear Day

火曜日 快晴 昼2℃

0312_1 朝8時、スカイプにて日本のレーベルと短い打ち合わせをしたのち、10時、Nilento Studioへマスタリング(CDを作る上での音楽的な仕上げ)作業に向かう。

今日は、コントラバスの森さんが演奏で遠征中のため欠席。
いつもは、森さんの車でひゅうと連れて行ってもらうのだけど、今朝は高速バスでMölnlyckeまで行って、ドラムのアンダーシュさんにピックアップしてもらった。

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非常出口のデザインが、どことなく目を引く。天窓からは春のかすんだ青空。

バスの行き先名が' Mölnlycke'なのに、まだ先へ行くらしいという理由で、' Mölnlycke dadada'で降りそびれる。終点まで行ってから間違いに気付く。引き返す。

幸い、待ち合わせに遅れることはなかったが、その終点のほうが、つまるところスタジオに近かったと分かる。なにやってんだか。

目的のマスタリングは、滞りなく済み、自分にとって、大きなおみやげとなったマスターCDを手にしたときは、ああ終わったなあ(少なくとも音の面では)、とため息が出た。

ここからあとの作業、アルバムジャケット制作、宣伝・販売・配信などは、基本的にレーベルに主導権をバトンタッチ。これは私には殆ど経験のないこと。
前作の 'カゾクゾウノ旅'をはじめ、これまで気の済むまで自分の思う通りやって良いところも悪いところも噛みしめたので、今回は、その道のプロと仕事できることを楽しみにしている。

アンダーシュと昼ご飯を食べて、欲しいCDがあるとかでCDショップ(この街で見たことがなかった)を物色したのは楽しかった。その間、非常に本質的と思う音楽の話もたくさん出来て、とても貴重な時間だった。

0312_2 今回の録音メンバー;森泰人氏、アンダーシュ・シェルベリ氏ともに、本当に気さくで
偉そうなところなど一切ないのだけど、そのキャリアの差は歴然なわけで、演奏に対する態度やちょっとした言葉の端々に、尊敬すべき'積み重ね'を感じる。

そんな音楽家と知り会えたこと、それはマスターCDに勝るおみやげとなるだろう!

そう自分に言い聞かせるも、正直に言えば、またちょっと寂しくなる。
On a clear day, but I can't see forever.

季節は日一日と、生気を取り戻し、この通学路も明るくなる。

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イエーテボリ日記 345 at Picasso

3月11日(月曜日)晴れ 最低−9℃/最高−1℃

今日という日は特別なのだけど、あえて特別とは思わずに過ごした感あり。
それは、まだまだ続いていることだから。毎日毎日続いてること。
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2年前の311がきっかけとなり始めた「素描シリーズ」ライブを、帰国したら継続しようと思う。

19時。 Viktors Kaffeで月に一回行われているプロジェクト;'Improvisations'
を聴きに行く。

一部)Sofia Jernberg & Lene Grenager -voice and cello
二部)Katt Hernandez - solo violin

CelloのLene Grenagerは、昨年8月にオスロで聴いてすごく印象に残ったひとだった。voiceのSofia Jernbergは、先週木曜日にSten Sandell (piano,voice, electronics)と共演していたひとだった。オスロに行こうと思ったきっかけとなったドラマーとはBrötzで出会っていて、その運営者のひとりにも今日は会って。

終わってしばし、ギタリストYusaku Ichioと、バイオリニストYuki Tashiroと、'Picasso'というピカソの贋作みたいのがいっぱい置いてある店に場を移して、あれこれ音楽について話して過ごした。

ここで得た有機的なつながりと、これから帰る日本について多く考えた日だった。
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イエーテボリ日記 344から311へ

3月10日 日曜日 快晴 風強し 最低気温-9℃

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のんびりする。
そろそろ帰国へ向けて、荷物を片付けないといけない。
急に、ざる蕎麦が食べたくなり、コントラバスの森さんに教わって作った 'かえし' を出汁で割る。

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いつもは独りで行くプールに、3人で行く。
Tも深いほうのプールで少しだけ泳ぐ。
風は顔が痛いほど冷たいのに、春をはっきりと感じる。

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関東地方では '煙霧' 現象がみられたとか。
スウェーデンにいても、日本に思いを馳せない日はない。

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イエーテボリ日記 343 Wine and Roses

土曜日 晴れ −2℃

0309_1 昨日のライブで頂いた花に囲まれる。
花瓶らしいものがないので、空き瓶などで工夫して。

滅多に小言を言わない旦那さんより、「お酒の瓶はたまに捨てに行ってもらわないと」との苦言。みんなで近所のリサイクル場(瓶類)と、スーパーの中のコーナー(缶とペットボトル/一部返金か寄付かを選べる)に運び込む。

そういう時に限って、知人に会う

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夕方、日本からの来客をおもてなしする。
旦那さんがお世話になっている15ほど歳上のご夫婦は、大学教授と看護士さんで、三人の息子さんを育てあげ、今の自由を心から楽しんでおられるようだった。

昨日のライブにもお越しいただき、奥様が大島絣の着物姿で見えたのも素敵なことだった。

こうして、またワインの空き瓶が増えるのは、しょうがないことと思う。

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イエーテボリ日記 342 Lina Nyberg Band Live 3

3月8日金曜日 晴れ
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風邪もひいてない、家族も元気にこの日が来た!
Lina Nyberg Band での、3回目のライブ。

先月ストックホルムで2daysライブがあり、だいぶ雰囲気がつかめたところで、イエーテボリを代表するジャズクラブNefertitiで演奏できるなんて、本当に光栄だ!

Linaの難曲をひととおり復習したり、前回のライブ録音をいくつか確認したりしたあと、軽く泳いでさっぱりしてから、靴やら衣装(決められず)やらカゾクゾウやらをリュックに詰め込んで、気持ちよく出掛けた。

いつもながら、メンバーと合流してからの時間は、羽でもはえたかのように飛んで行ってしまった。
水を入れたボトルを吹く。本番では私は上手くいかなかったけど。
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大勢の聴衆の中には、T君の学校を通して知り合った友人たち、ミュージシャン、ダンサー、隣人の顔もありました。

一曲、私の曲をインストルメンタルで演奏したのだけど、階下に住むJが、「あの曲聴いたことあったわ」と言ったのには、思わず笑ってしまった。メロディが浮かんだときから、ずっと聴かされてるのだものね。ありがとね。
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この時間を一緒に過ごした人のほかに、家や、教会や、T君をお世話したりして応援してくれる友人や、日本のぶんもいるし、

まったくのところ、ありがとう!が何個あっても足りない夜だった。

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Linaがバックステージで「なにかカオリにあげられたらいいのに、、、花とか、、」
と言っくれたときは、泣きたくなっちゃった。こんなにもらってるよ。
0308_dheavy Tack! Tack!! TACK!!!

Lina Nyberg Band Featuring Kaori Nishijima
@GÖTEBORG Nefertiti Jazz Club

Lina  Nyberg voice
David Stackenäs guitar
Josef Kallerdahl contrabass
Peter Danemo, drums
Kaori Nishijima piano

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イエーテボリ日記 341 ささやか

木曜日 晴れ 最低−5℃ 最高2℃

午後。ずっと聴きたいと思っていたSten Sandell (piano,voice, electronics)が、イエーテボリ大、即興科博士課程の修了発表をするというので、聴きに行く。

博士課程の学生さんを想像していたら、とんでもない。
Lina Nyberg Bandのギタリスト David Stackenäsや、ベーシスト Nina de Heneyなどがステージに並び、Sten本人は、演奏といい、たたずまいといい、'博士'そのものだった。

演奏のあと、さらに improvisation (即興)へのアカデミックな研究とアプローチについて発表。スウェーデン語が分からないのは、本当に悔しいことだった、睡魔に襲われ退散。

そういえば同じくLina BandのPeter Danemoも、充分ベテランと言ってもよいドラマーですが、やはり大学に在籍している。

いくらキャリアを積んでも、新たに学びたいこと、研究したいことは出てくるものだし、そんなとき大学に道が開かれているなんて素晴らしい!
自分には出来るかしら、と考えてみる。

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夕ご飯の支度が遅くなって、小2のT君に、'炊きあがったご飯をふわっと混ぜて、お茶碗によそう'を手伝ってもらう。
一生懸命やっていたけど、「お茶碗のまわりに、たくさんご飯がついちゃったけどごめんね、、あ、これはボクのにしよう」。

ささやかな事だったけど、優しい子に育ってくれたなあと嬉しかった。

今日、私と旦那さんがTに接した時間は、それぞれ正味2時間ちょっと。
その他の時間は、先生や友達、放課後預かってくれたママや、ご近所ファミリーなどと過ごしているわけで、そんな周りのひとを、子供はよく見ているものだ思う。あらためて感謝。

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イエーテボリ日記 340 The Rite of Spring

水曜日 くもり  2℃

教会での朝練、プール、Tと友達を連れ帰り遊ばせながら、家でビオラとのリハーサルと夕食の準備まで、せわしなく動き回り、さあ今日のお楽しみの時間。

0306_opera 夜7時、イエーテボリ・オペラ・ダンスカンパニーの新作公演を観に行く。

衣装が強烈と聞いていたけど、'衣装を身につけていない'衣装でした。

この一年見たダンスカンパニーの作品の中でも、一番印象に残るものだった。

特に2部は、とにかくダンサー達の身体の美しさと、バネみたいな躍動が、これ以上ないくらいに際立って見えた。
舞台の前下方では生のオーケストラが、さらに緊張感と迫力を加える。
曲は、ストラビンスキーの「春の祭典」をダンス用にアレンジしたもの。

ダンス、音楽それぞれ単体でも充分な見応え、聴き応えなのに、いっぺんにって!
なんかもう人間がやってることじゃないみたいだった。

もの凄い力がぐいぐい押してくるような感じになって、クライマックスでは呼吸が困難に感じるほどだった。

公演のあと、出演した二人のダンサー、オーケストラで演奏していたバイオリニスト(いずれも日本出身)、とロンドン出身のシンガーソングライターと飲みに行った。

私とロンドンガールは興奮覚めやらず、その感動の説明を試みたのだけど、ダンサー二人は、見事に振付家の狙い通りに伝わっていることに、まるで初めて確信出来たように驚いていた。
人間じゃない(ダンサー談)振り付け家による過酷なオーディションと、妥協を一切許さない指示が、ひたすらまっすぐに作品に結びついたということに、もう一回感動する。

振付家 Marie Chouinardの話と稽古の様子のビデオクリップ
http://en.opera.se/forestallningar/varoffer-body-remix-2012-2013/

のむのむガールズナイトは閉店をもって、渋々おひらきとなった。
本当に素晴らしい夜だった。一夜明けて、まだ胸が苦しい。
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イエーテボリ日記 339 blad to blood

0305_taryn2 火曜日 5℃ 晴れ

英語サークルからプールへ。
暖かく、明るく、とても気持ちがよい天気。
日なたを選んで歩いている自分に驚く。

今日の英語サークル;裏にトピックの書かれたカードをランダムにひいて、それについて1分以内でなにか話すというゲーム。「internet」「money」「worst holiday」などなど。
なかなかのスリル。
私が選んだカードは「learning a language」「marriage」「adoption」。
adoption (養子縁組み)は、ここでは多く見られ、興味をもっていたので、つい1分を超えて話してしまった。
いま子育てをしながら思う限りでは、子供への愛は血縁を超えられると思う、と話したつもり。
みんなからも、養子についていろんな視点からの意見が出て、砂時計のことはすっかり忘れられていた。

0305_taryn3 ハッセルブラッド写真美術館へ寄る。アメリカのアーティスト Taryn Simon 展。
社会的メッセージ性が強く、写真を眺めるだけでは、作品の核に触れることは難しい。
またまた英語との格闘。

T君はチェコ出身の友達の家に遊びに行き、夕方まで自分の時間となる。
夕方迎えに行くと、預かってくれたママは、来月仕事で日本(Chiba)へ行くことになりそう、と言っていた。

カメラにおさめて持ち帰ったTaryn Simonのメッセージを、単語を調べながら丁寧に読んでみる。

そのあとで、Taryn Simon自身が、この展示写真を語る日本語字幕付き動画を発見。
http://www.ted.com/talks/lang/ja/taryn_simon_photographs_secret_sites.html

今日二回目、血縁について考えさせられることに。http://www.ted.com/talks/lang/ja/taryn_simon_the_stories_behind_the_bloodlines.html

非常に興味深いアーティストを知ることができて嬉しい。

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イエーテボリ日記 338 Downside Up

月曜日 曇り4℃

昨夜はT君が寝てから、大人3人で飲みながら話し込んで、気付けば25時だった。

朝8時の教会は充分明るくて、今日はもう電気をつけずにピアノを弾いた。

Lina Bandの曲も、ビオラとの二重奏も、いやなんであれ、弾きながらほかのことなんか考えられるわけないのに、日本に帰ったらやってみたい楽器編成や、メンバーなどがふわっと横切るような。横切らないような。
明確なものはひとつもなく、まっ暗の穴を、ちょっとだけ覗き込むような。

今日は指先に車輪をつけたように、やたら弾いた(それがよい練習とは、もちろん限らない)。
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11時、すごくお腹がすいて、これでは泳げないと思ったので、マクドナルドに寄ってハンバーガー(マックフェスタ)を一個食べる。

ゴーグルを持っていき忘れた。
いつも下になっているほうを、上にしてゆるゆると泳ぐ。
水中が見えないかわりに、水中がよく聴こえる。

0304_naoko 19:30.  '坂田尚子トリオ'を聴くためKonserthusetへ。

ちょうどいい具合の大きさのコンサートホールで、ふたつのユニットとも、本当に素晴らしい音と演奏だった。
尚子ちゃんはもちろん、たくさんの友人にいっぺんに会えた。
それぞれに、カオリ、いつ発つの?帰るまでにまた会おうよ、とかジャム(セッション的な演奏)をしようよとか言ってくれる。

後半のユニットのベース; Josef Kallerdahl と金曜日にLina Nyberg Bandで共演できるのはとても楽しみ。
彼はすでに2回、日本に来ていて、ぜひまた行きたいとのこと。

日本に帰っても、彼らと演奏を繋げる方法を考えねば!

Naoko Sakata Trio
Naoko Sakata - Piano
Johan Birgenius - Drums
Anton Blomgren - Bass

The Splendor
Lisen Rylander Löve - Sax, elektronik
Fabian Kallerdahl - Piano, synt
Josef Kallerdahl - Bass
Lars Källfelt - Drums

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イエーテボリ日記 337 ゴルゴンゾーラのリングイネ

日曜日 快晴

外に出掛けたくなる陽気。
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ギタリスト市尾優作さんが遊びに来て、家族とみんなで植物園へ。
イエーテボリ在住5年近くで、今年の7月には本帰国とのこと。
私たちが昨年4月にこちらへ来てすぐから、随分お世話になった。
音楽のこと、日本に帰ってからのことなど、いろいろ話す。

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0303_1 カフェでは、外で寛ぐひとも多かった。
今では、太陽を浴びたくなる気持ちがよく分かる。
そして、私が頼んだゴルゴンゾーラのリングイネは、最後まで来なかった。

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イエーテボリ日記 336 Monica's Birthday

土曜日 晴れときどき曇 4℃

朝9時、階下のニオがやってきた声で目が覚める。旦那さんは仕事に行くために、すでにご飯を終えていて、ニオ、T、と一緒に朝ご飯。ニオは英語でスウェーデン語を私に教えてくれる。
14時。昼ご飯をニオ、ニオママのジェニーと、4人で近所に出て食べる。
この冬、ジェニーのルーツ、アルゼンチンで過ごした日々のことなどを話に聞く。

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16時、Brötzを縁に知り合ったアーティスト;モニカの誕生日パーティへ。
Tを連れて出席するつもりだったけど、ジェニーが預かってくれるというのでお願いする。それはとてもよい判断だったと、あとで分かりました。

昨夏にBrötz Festivalで訪れた、公共交通機関ではたどり着けない場所にあるアトリエ。
旦那さんのLoloの彫刻もたくさんある、素敵な場所。

そんなに何回も会ってないのに、彼らの周りの空気が私を引き寄せる。

会ったこともない、彼らの友人カップルに市内でピックアップしてもらう。
彼らは日本にすごく行ってみたいとのこと、しかし、その前にまず行きたいのがアルゼンチンだとのこと。奇遇だ。

たどり着くと、30人くらいのファミリーや友人などが集っていて、みんなでモニカを祝いました。アーティストも多数で、名古屋/岡崎に自分の彫刻があるという女性にも会った。

私がたまたま座った場所、左隣には16歳の女性(たぶん今日のパーティの最年少);音楽が大好き、でも社会学に興味があり、その分野に進もうとしている(これまた奇遇)、右隣には今は亡きモニカのお父さんの旧友80歳、いろいろな思い出などを話してくれる。主催のふたり以外は、みんな初めて会う人なのに、本当に楽しかった。

着いてから知ったことは、今日はプレゼントの代わりに食べ物を持ち寄ることになっていて、ビュッフェには作った人の名前や説明が提示されていた。モニカは私にそれを知らせてなくて、私からはささやかなプレゼントだけ。どうぞ!とばかりにグランドピアノが置いてあったので、一曲弾かせてもらって、お礼とさせてもらいました。みんな熱心に聴いてくれて、感想を言ってくれたりして、嬉しかった。

こうした楽しさから、まもなく離れることが、私の憂鬱の一因だ。
でも今夜は楽しさのほうが、憂鬱を上回りました。
私は日本に帰ることによって、これを失うわけじゃない、と思えた夜だった。

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イエーテボリ日記 335 BAD is not BAD

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金曜日 晴れ イエーテボリ滞在、最後の1ヶ月に入る

朝8時(日本時間16時)、新アルバムについてレーベルの担当者Mさんとスカイプ会議。

当初は、マスタリング(CDにするための音楽的な仕上げ作業)は日本に帰ってからやる予定だったけれど、音、曲順、もろもろ特に意見の相違もなく、レコーディングしたNilento Studioで行ってから持ち帰ることになった。よい流れ!

これまでの経験では、大体このあたりで、私自身の気持ちは次の創作へ向かってしまうので、こうして作品が世に出るまでの作業を共にしてくれる人と一緒に仕事ができることを、心強く思う。

教会へ行く時間はないので、家の電子ピアノで少し練習をしてから、気分転換に泳ぐ。

入口付近を撮る。BADはここではBATHもしくはプールの意味。

ダイビング用プールは、ほとんど独り占めで、今日はすこし深いとこまで潜ってみたりして、とろとろの水の中は、本当に気持ちよかった。

今日を除いて、お得回数チケットがあと9回分、帰国まで30日だから、心がけて行かないと、お得でなくなってしまう。

16時半、週一回の日本語補習校で、園児の劇伴、初めてのビオラとの二重奏の音合わせなど。

すべては順調なのに、今日は朝から気分が沈んで沈んで、何をどう転がしても浮き上がることはなかった。
まさか早くも逆ホームシック?!
原因はなんであれ、きっと月の満ち欠けのようなもの。
そのうち、必ずまた浮かぶこと。

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イエーテボリ日記 334 なかなかの日

0228_5 木曜日 晴れ 最高気温5℃

今日はすっきりと目覚め、朝、教会で練習したあとプールへ。
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0228_2 一昨日みた刺青のひとが、低い方の飛び込み台から何度も飛び込んでいた。
今日は頭から入っていて、なかなか上手だと思った。

午後、スクールの後、これまた初登場のJ君(イングランド出身)を、Tと共に連れ帰る。

とてもお行儀がよい。声が際立って可愛くて、映画の子役がしゃべってるみたいだった。

友達のおかげで、Tの英語はどんどん上達しているが、寝るとき「おやすみ」を間違えて「ごちそうさま」と言っていた。

私はビールとワインとアクアビットをやめて、ウォッカを水で割って飲む。
食べ物は、食べ過ぎているとは思わないので、いつも通り。
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