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イエーテボリ日記 356 ピアノを拭く

金曜日  気持ちのよい晴れ

0322_johannesbergs2 朝8時少し前に、教会に着く。ここで練習するのも今日で最後。
黒塗りのピアノというのは、ほんのちょっとの指紋や埃も目立ち易いもので、今日はピアノを念入りに拭いた。自分のピアノは滅多に拭かないくせに。

拭きながら、早朝まっ暗のなか独りで弾いた日々、せっかく来たのにピアノの側で眠ってしまったこと、二日酔いの朝多数などを思い出す。レコーディングが終わったあと、一時的に気分がどん底になって、初めてここを訪れたときは、入試が終わったあとにお母さんに会ったみたいな気分だった。

ピアノを拭いたはたから、こんどは自分の顔を拭かなきゃいけなくなってしまった。

誰も来ないので、ますます別れが名残惜しくなったけど、今日は楽しい予定が待っているので、しばらく弾いた後、記念撮影して帰りました。
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12時、坂田尚子さんとパートナーのJoelと、うちでお好み焼きパーティを。
超貴重品である 'おたふくソース' を、日本人ママが提供してくれて、かなり本格的な味に!尚子ちゃんがめっちゃ喜ぶので、私もいつもの倍くらいに嬉しくなった。

ピアニストとギタリストのふたりと、音楽のこと、日本のこと、スウェーデンのこと、いっぱい話をしたり、みんなで絵を描いたりして遊ぶ。どこを切り取ってもいい時間だった。

17時半。ストックホルム在住のシンガーのLina Nybergが、レッスンの仕事でイエーテボリに来てるので、afterwork beerはいかがと誘ってくれる。

先に着いてひとりで飲んでると、Linaがやってきて、いきなりプレゼントを手渡された。
彼女のお気に入りで、ノーベル賞にも輝いたスウェーデンの詩人TOMAS TRANSTÖMERの詩集で、その英訳版を見つけたから、とのこと。

ここから音楽に結びつくのは必須で、Linaの企みのこもったプレゼントには、胸がぎゅーっとなった。

一旦別れてそれぞれの用を済ませ、また20時半ごろに再会した。うちの目の前にあるレストランで、T君がどうしても一緒に行くというので連れる。
Linaの友人ふたり、ElisabethとThomasにも会う。前から話を聞いていた音楽家たちで、留守中にピアノを弾かせてもらったこともある、やっと会えてよかった。

このごろは、T君がみんなの会話に交じっても、ちゃんと英語でついてくるので、今夜はそれも楽しかった。途中からはリーナのiphoneを借りて、ゲームに没頭していたけれども。

結局私のほうが、先に眠くなり、T君に手をつながれて大通りを渡って家に帰る。
眠くさえならなければ、ずーっと飲んでいたかったのに。
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