新聞記事きりぬき握りしめる日々
この文章を読み返したくて、新聞切り抜きをこの数日ずっと持ち歩いている。
生物学者 福岡伸一(2011/8/16日経新聞「動的な美」より抜粋)
レオナルド・ダ・ヴィンチ「渦素描」を題材に;
水の流れには不思議な秩序がある。ねじれのようでもあり、らせんのようでもある。少しずつ形をかえつつ、平衡を保っている。しかも二度と同じ水ではない。しかし流れは常にそこにある。
おそらく、ダ・ヴィンチは、じっとその場所にたたずんで飽きもせずに水が作り出す渦を見つめていたに違いない。それは絡まり合う神経のようにも、あるいは網状に広がる血管のようにも見えただろう。流れこそが紛れもなく生命の隠喩なのである。
科学と芸術がまだ未分化だったころ、人々は同じ夢を見ていた。世界は不変ではなく、不断の動きの中にある。それは生命に似ている。そんな世界を記述するためにはどうすればよいか。動きを見極めるにはいかにすればよいか。
動的な世界を表現する営みは今に至るまで連綿とつづく。その一瞬を見事に捉えることに成功した表現には常に動的な美が宿る。
夏休み半ば、宿題続々発覚!
素描vol.4 無事終了しました。
この素描シリーズは3.11に背中を押され始まり、想いは回を追うごとに増しています。それがいつも上手くMCで言えてない気がする。そんな今日は8.15。
日本という国に生まれた者ととして、様々な思いが巡ります。
「3.11という出来事と自分が共にある」。いま思いつく限りで、いちばんしっくり来る言葉です。
ギタリスト清野拓巳氏を迎えた今回、大変充実した内容になったと自負しています。
清野さんの音は、全てを包み込むように温かい一方で、噛み付かれそうに鋭い。
でもそれらの音全てに深い「愛」が感じられるのです。だから何が起こっても痛いという感覚がない。
その素晴らしさを確かに共有する人たちと場所の中で演奏できるなんて、本当に至福だと思う。
続けられる限り、このシリーズを続けたいと思います。
どうぞ応援してください。
夏休みも折り返し地点。とりあえず工作終了。ちょっと手伝っちゃったー!
マジですか宅録、リボンマイク編
はなはだ厚かましい相談にも関わらず、「まずは試聴においでよ」と沢村光エンジニア。お言葉に甘えて沢村スタジオでノイマンやらAKGやらを録り比べさせていただいた結果、audio-technicaのリボン式マイクを購入した。
選んだ理由は、「一番歌いやすかった」というこれまたプレイヤー的視点からのチョイスでした。
それにしても嗚呼、このホルダーを付けるだけで、気分はいっちょまえエンジニア気取り。
悩んでいたkeyboad録りも、ラインとアンプマイク録りの同録ミックスを提案していただき、なるほど合点トライ。しかし、そのはたからヴォリュームペダルがキコキコ言い出して、最近ひんぱんに踏むだけに気になる。以前にもライブ直前にこんな音がして、そのときはギターの宗岡礼二郎氏にスプレーを吹きかけてもらいすぐに治ったのに。いくら吹きかけてもキコキコ・・・明後日かつき君のコーラス録り。もうちょっとバックを整えておきたくて焦ってます。